明治神宮で挙式をする妹の息子(甥っ子)のために上京したのに、思いがけず、自分の息子たちとその家族にも会い、びっくりでした。
 はぁ、親族の結婚式って、こういう事なのね。
 甥っ子の新婦さんが美しいのは、言わずもがな、うちのお嫁さんたちも輝くように美しく、孫たちも可愛いかった!
 車いすの父の付き添いは、私の役割だったので、父が常時必要とするティッシュの束と、使用済みティッシュを入れるビニール袋を持っての移動でした。
 父の靴を履かせようとかがみ込んだ時、私は車いすの父の膝に、ティッシュの束と、ビニール袋をのせました。一時置き場として。
 かがみ込む私の頭上で、父がなにやら言っていましたが、
 私としては「ちょっと待って」という気分。「今、忙しいのよ」。
 と、そこへ突然、父の雷。
「ティッシュを、袋に入れとけ、って、言ってるだろっ!!!」
 人前もあるし、私は慌てて身を起こし、父を見ると、父は自分の膝の上のティッシュを掴んで、袋に入れていました。
 どうして、初めから、自分でしないのかしら。
 父の家に4泊して、今朝は最後の食事、
ヤマザキの芳醇の厚切りトーストが食べたい、という言うので、店が開くのを待って買いに行き、こんがり焼いた一枚をお皿に。
 父は「俺は半分しか食べない」と憮然として言い、パンを半分にしろ、と暗黙の指示。
 気づかぬふりで、私がコーヒーや苺の用意にかまけていたら、自分できれいに半分に切って、食べ始めました。
 でも、むくれてて、口をききません。
 何故自分でやらず、そんなに威張るのか、何故たやすく怒鳴るのか。
 むくれるなんて、もしかしたら、それが、あの人の愛し方なのか。
 人生の謎は、深まるばかりです。

< 2016年03>
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石上 扶佐子
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