2016/08/16
盆の入りの土曜日の夕方、「癌検診の結果、精密検査受診の必要あり」の書類が届きました。
肺がんCTでしたが、「肺CTでは、他臓器の癌も発見することがあります」と言う、何やら恐ろし気な文字。
元気でいた旧友が肺がんの宣告を受け、アッという間に亡くなったことを想い出し、落ち込みました。まず思ったのは
「要精密検査といっても、まだ癌と確定したわけではない」。
次に思ったのは
「癌で死ぬことになっても、ま、いいか。子供たちも大きくなったし」。
でも、諦めなければならい夢や、希望のことを想い、少し涙。
それから、なんだか力が湧いてきて
「ようし、もし癌でも、最後まで、しっかり闘うぞ。近くて便利な信大病院にお世話になり、主治医を信頼して治療に励もう。大丈夫、きっとよくなる、、、、。」
しばらくすると、もしかして死ぬかもしれないことが、恵みのように思えてきました。
「あたし、もう、頑張って生きていなくてもいいんだ。もう、死んでもいいんだ。あらら、なんて、楽ちんだろう」
それは、名状しがたい安堵でした。
100歳まで生きるであろうと観念し、それまでをどうして暮らしてゆこうかと四苦八苦していた大変さが、あっさりと消え、とても楽になったのです。
翌日曜日、癌の専門医で信大の研究科に席をおく方にミサで会い、相談すると「信大はアポイントメントがないと受診できないので、月曜日に行って、ともかくアポを貰うように」との指示。
それから、彼女は言いました。
「つい最近、私の母も同じ知らせを受け、その夜、私は夢を見ました。夢のお告げは、一晩中祈りなさい、で、私は、その夜は一睡もしないで朝まで祈りました。母は、翌日、癌の精密検査を受け、結果は、癌ではない、でした」。すごい祈り、なんという強い愛!
彼女は12歳の時に、修道女になりたいと思い、その心は今も変わらず、独身のまま医者として、神と共に生きている人です。マザーテレサのように。
その彼女が、私に「今度は、あなたのために祈ります」と言ってくださったのです!
美しい大きな瞳を私向けて「信じて!」と続けました。それは、神の守りを信じて、という意味。
翌月曜日、アポだけ貰うつもりで信大に行ったのに、幸運にも受診が叶いました。
開封は受診機関で、という書類には、あんまり恐ろしいことは書いてなかったようです。名門病院の医師は「そんなに急ぎませんので」と言い、精密検査のCTは8月25日に、結果発表は9月7日になりました。
憧れの信大病院に、涼を取るためではなく、正式に関われたのです。感謝。
ほんの少し乱高下した2日間。神の恵みとはこういうものか、と知りました。
肺がんCTでしたが、「肺CTでは、他臓器の癌も発見することがあります」と言う、何やら恐ろし気な文字。
元気でいた旧友が肺がんの宣告を受け、アッという間に亡くなったことを想い出し、落ち込みました。まず思ったのは
「要精密検査といっても、まだ癌と確定したわけではない」。
次に思ったのは
「癌で死ぬことになっても、ま、いいか。子供たちも大きくなったし」。
でも、諦めなければならい夢や、希望のことを想い、少し涙。
それから、なんだか力が湧いてきて
「ようし、もし癌でも、最後まで、しっかり闘うぞ。近くて便利な信大病院にお世話になり、主治医を信頼して治療に励もう。大丈夫、きっとよくなる、、、、。」
しばらくすると、もしかして死ぬかもしれないことが、恵みのように思えてきました。
「あたし、もう、頑張って生きていなくてもいいんだ。もう、死んでもいいんだ。あらら、なんて、楽ちんだろう」
それは、名状しがたい安堵でした。
100歳まで生きるであろうと観念し、それまでをどうして暮らしてゆこうかと四苦八苦していた大変さが、あっさりと消え、とても楽になったのです。
翌日曜日、癌の専門医で信大の研究科に席をおく方にミサで会い、相談すると「信大はアポイントメントがないと受診できないので、月曜日に行って、ともかくアポを貰うように」との指示。
それから、彼女は言いました。
「つい最近、私の母も同じ知らせを受け、その夜、私は夢を見ました。夢のお告げは、一晩中祈りなさい、で、私は、その夜は一睡もしないで朝まで祈りました。母は、翌日、癌の精密検査を受け、結果は、癌ではない、でした」。すごい祈り、なんという強い愛!
彼女は12歳の時に、修道女になりたいと思い、その心は今も変わらず、独身のまま医者として、神と共に生きている人です。マザーテレサのように。
その彼女が、私に「今度は、あなたのために祈ります」と言ってくださったのです!
美しい大きな瞳を私向けて「信じて!」と続けました。それは、神の守りを信じて、という意味。
翌月曜日、アポだけ貰うつもりで信大に行ったのに、幸運にも受診が叶いました。
開封は受診機関で、という書類には、あんまり恐ろしいことは書いてなかったようです。名門病院の医師は「そんなに急ぎませんので」と言い、精密検査のCTは8月25日に、結果発表は9月7日になりました。
憧れの信大病院に、涼を取るためではなく、正式に関われたのです。感謝。
ほんの少し乱高下した2日間。神の恵みとはこういうものか、と知りました。
