草稿「山を仰ぐ」〈1〉

[草稿「山を仰ぐ」〈1〉。まだ骨格のみ。これから、変更、加筆、訂正します]
《 昨日触れた中村正直さまは、私こと河住糸の幼馴染み武井雅彦さんの先生でございます。
 雅彦さんは隣村の庄屋の長男で私よりも2歳年上、気になる人でございました。
 中村正直先生は、明治元年イギリスから戻られた後、100万部の大ベストセラー「西国立志編」や、「自由の理」を静岡市内で翻訳出版した後、大蔵省に勤めるため、明治5年に上京されました。
 しかし先生には志があったのでしょう、すぐに大蔵省を退かれ、明治6年に小石川の私邸で英学塾・同人舎を開きました。福沢諭吉の慶應義塾と並ぶ人気の塾でした。
 東京のその同人舎へ、中村正直先生をお慕いする一心で、はるばる松本から馳せ参じたのが、隣村の庄屋の長男武井雅彦さんなのです。》
 写真は今日の中央図書館からの眺めです。1は眼下に旧開智学校。2は乗鞍方面。草稿「山を仰ぐ」〈1〉
草稿「山を仰ぐ」〈1〉

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鎌田・両島公民館、畳に座布団で伸びやかな臥雲さん。市長は行政マンではなく政治家だそうです。
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